2011/11/19

山崎元氏の推薦アセットアロケーションを検証してみる

山崎元氏がダイヤモンド・オンラインのコラム「山崎元のマネー経済の歩き方」の中で、アセットアロケーションの簡便法最新版を公開されました。

水瀬ケンイチ氏との共著「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)
」の中では、「国内株50%+先進国株40%+新興国株10%」を推薦されていましたが、今回のコラムでは「国内株50%+先進国株25%+新興国株25%」と新興国株の比率が上がっています。

そこで、なぜ推薦アセットアロケーションが変更になったのか、自分なりに検証してみようと思います。

アセットアロケーションを計算するには、各アセットクラスの期待リターン、リスク、相関係数の数字が必要です。

「ほったらかし投資術」の中では、下記のような条件を設定していました。


※国内株(TOPIX)、先進国株(MSCI KOKUSAI)、新興国株(MSCI EM)のリスク、相関係数は1999年2月〜2009年9月の期間の変化率を計算したもの。国内債券、外国債券のデータは、KKR(国家公務員共済組合連合会)が2010年に基本ポートフォリオを改訂した際に用いたものを使用。

この前提条件で、国内債券を持たない程度のリスク拒否度を設定して、最適化計算を行った結果が下記のとおりです。(最適化計算は効用=期待リターン-リスク拒否度×リスクの2乗が最大になるようにExcelのソルバー機能を使って行いました。)


おおまかな数字にまとめると、「国内株60%+先進国株30%+新興国株10%」となります。「ほったらかし投資術」の中では、「国内株50%+先進国株40%+新興国株10%」で計算しても大してリスクは変わらないので、「内外半々」の方が分かりやすいということで、「国内株50%+先進国株40%+新興国株10%」を推薦されていました。

次に、ダイヤモンド・オンラインで推薦されたアセットアロケーションを検証してみようと思います。
前提条件は下記のとおりです。


株式クラスについてのリスク、相関係数を「ほったらかし投資術」の時より保守的(リスクが大きくなる)に設定し、期待リターンについても低めに設定されています。国内債券、外国債券については、上記と同じ数字を使用しました。

この前提条件で、同様に最適化計算を行うと下記のとおりとなります。


「国内株49%+先進国株22%+新興国株29%」となり、新興国株の比率が大幅に上がりました。
※リスク拒否度の数字を調整しています。

ちなみに、山崎元氏の推薦している「国内株50%+先進国株25%+新興国株25%」で期待リターン、リスクを計算すると、期待リターン5.50%、リスク20.01%となり、大きくは変わりません。

そして、注目すべきは、期待リターンの高い新興国株を25%加えているにも関わらず、国内株だけに投資する場合と同様のリスクに抑えられている点です。

分かりやすさでも、内外半々で外国株の比率も先進国株と新興国株が半々ということで、非常にシンプルです。

このアセットアロケーションでリスクが高いと感じるかたは、コラムの中でも触れていますが、リスク資産の比率はこのままにして、投資額でリスクを調節すれば良いように思います。

まずまず効率的な組み合わせで、分かりやすいといった点では、他人にも薦めやすく、私のアセットアロケーションもこの比率にしようか検討したいと思います。

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