2013/03/17

各アセットクラスのリターン、リスク、相関係数(2009年〜2012年)



アセットアロケーションの検討のため、リーマン・ショック後の各アセットクラスのリターン、リスク、相関係数を計算してみました。


計算条件は以下のとおり。

・計算期間は2009年〜2012年の4年間。

・データはSMTインデックスシリーズの月次リターンから算出。

・リターン、リスクは年率換算した値。


計算結果は以下の表のとおり。


◯リターン(年率換算)


(クリックすると拡大します。)


◯リスク(年率換算)


(クリックすると拡大します。)


◯相関係数


(クリックすると拡大します。)


<リターンについて>

・リターンは全てのアセットクラスでプラス。

・最もリターンが高かったのは先進国REIT、最もリターンが低かったのは日本債券。


<リスクについて>

・REITについては、ミドルリスク・ミドルリターンと言われることが多いが、過去4年間を見ると、日本REITは日本株式と同程度、先進国REITは新興国株式と同程度のリスクがある。

・リターンの高いアセットクラスは、リスクもそれなりに高い。


<相関係数について>

・日本債券は全てのアセットクラスで相関係数がマイナスとなっている。

・その他のアセットクラス同士は相関係数が高い。


一般的に「過去のデータについては、リスク、相関係数はまあまあ使えるが、リターンは使えない」と言われています。また、リスク、相関係数についても計測する期間によって結構変動するため、有効フロンティアを追い求めるのは無駄だという意見もあります。


<まとめ>

・アセットアロケーションを計算するのに必要な将来のリターン、リスク、相関係数の数値については、厳密に求めることは不可能なので、リターンは低め、リスク・相関係数は高めに(保守的に)見積もるのが望ましい。

・有効フロンティアを求めようとすると、利用するデータによっては主要なアセットクラス(例えば先進国株式など)が入ってこなくなることがあるので、注意が必要。

・そのため、「こんなアセットアロケーションならどれくらいのリスクになるのか?」を把握するために利用するのが望ましい。

・先進国債券は期待リターンは日本債券と同程度なのに対し、リスクは高いので、リスク調整に利用するなら日本債券の方がいい。


と考えています。


今後も継続的にチェックしていこうと思います。


<2014年9月22日追記>

・リターンについては、算術平均で計算していましたが、幾何平均で再計算しました。

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