2014/07/08

「バリュー平均法」とは?(2)

「バリュー平均法」とは?(1)」の続きです。


自分でやさしく殖やせる 「確定拠出年金」最良の運用術
岡本 和久
日本実業出版社
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「バリュー経路(バリュー・パス)」については、前回の記事でも少し触れましたが、バリュー平均法で運用する際に必要な「積立の目標金額」のことです。

バリュー平均法では3ヶ月に1度、リスク資産の評価額を計算し、バリュー経路を評価額が上回っていた場合は、上回った分を売却、逆に下回っていた場合は、下回った分を追加購入して、バリュー経路と評価額が等しくなるように売買していきます。


バリュー経路の決め方について、岡本和久氏は「自分でやさしく殖やせる 「確定拠出年金」最良の運用術」の中で2通りの方法を紹介されています。


○ケース1「一定の金額で増やしていく方法」

こちらはシンプルで分かりやすいですね。例えば、3ヶ月で15万円ずつ投資する投資家の場合、バリュー経路はこのようになります。


[縦軸:金額(円)、横軸:経過月(ヶ月)]

当たり前ですが、このケースでは直線的に金額が増えていきます。金額を足していくだけなので、表計算ソフトが無くても計算できますね!

<メリット>
・計算が単純でわかりやすい。

<デメリット>
・バリュー経路に追い付きやすいため、リスク資産の売却が増え、課税コストなどが多くかかる。(課税口座で運用する場合)


○ケース2「資産の増加額(リターン)を織り込む方法」

期待リターンについては、それぞれの投資家のアセットアロケーション(資産配分)によって変化するため、一概に決めることはできませんが、例えば、3ヶ月で15万円ずつ投資する投資家で期待リターン5%の資産配分だった場合、バリュー経路はこうなります。

[縦軸:金額(円)、横軸:経過月(ヶ月)]

こちらのケースでは、複利で計算されるため、加速度的にバリュー経路が増えていきます。

<メリット>
・リスク資産のリターンも考慮されるので、現実的なバリュー経路が設定でき、余計な売却も減るため、コストが軽減される。

<デメリット>
・リスク資産の評価額が大きく下落した場合、追加投資額が不足し、バリュー経路に追いつけなくなる可能性がある。
・計算が複雑。


ケース2では、3ヶ月毎に期待リターンを加味したバリュー経路を設定する必要があるので、計算が少し面倒で、表計算ソフトが必要になります。

(3ヶ月当たりの期待リターンは、「(1+年率期待リターン)^(3/12)-1」という計算式で計算できます。)


簡単な計算シートを作成して、このブログでも公開しようと考えていましたが、なんとすでに公開されている方がいました!!


森村ヒロさん(@HiroD51)のブログ「ひと手間くわえた積立投資で資産形成」の「バリュー平均法実践のための道具箱」という記事で、バリュー経路を設定するためのエクセルの計算シートが公開されています!

バリュー経路の設定以外にもアセットアロケーション分析やバリュー平均法で投資する場合の売買額の計算などもできます。(すべての機能を試したわけではないので、ご利用は自己責任でお願いします。)


ちなみに森村ヒロさんは元々バリュー投資(個別株)を行なっていたようですが、バリュー平均法を知ったことがきっかけで、ブログ&バリュー平均法による投資を開始されたようです。

まだブログの記事は少ないものの、どの記事も中身が濃く、非常に勉強になります。
(すでに私のブログは、足元にも及びません(涙))


ということで、バリュー経路の設定方法については、上記の2ケースから選択することになります。


ちなみに、私は「2014年の投資方針」はすでに定めているため、バリュー平均法で運用するかどうか「2015年の投資方針」を決める際に、再度検討しようと考えていますが、「バリュー経路」については、ベンチマークとしてすでに設定しました。

「バリュー経路」の決め方は、メリット・デメリットを考慮した上で、ケース2の方法を採用しました。


もし、「バリュー平均法」に興味を持たれた方がいましたら、「自分でやさしく殖やせる 「確定拠出年金」最良の運用術」を読んだ上で、今回紹介した計算ツールを活用してみて下さい(^^)

以上、「バリュー平均法とは?」でした!

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